多分、駄文

問わず語りの極み

12/21 MOROHAについて

MOROHAが活動休止した。

今日のライブで発表されたことだ。

俺は現地にいた。MOROHAのライブは初参戦だった。

衝撃を受けた。

今思えば、燃えつきる前の最後の輝きだったのかもしれない。

その全てを、MOROHAという一つの生き様の全てを突き付けられた。

あいつらは、俺に向かってまざまざと

死ねない理由と

生きる意味を

叩きつけて

やめた。やめやがった。

これは呪いかもしれない。同時に、巣立ちの時期かもしれない。

「離れろ」と、言われた気がした。

ありえないぐらい距離が近い音楽を奏でるくせに、目の前で「お前は俺たちがいなくなっても生きろ」と言われた気がした。

爆音のギターとポエトリーによって、心臓に楔を打ち込まれた俺は、生き続ける他ないのだ。

また、活動再開するかもしれない。彼らが合流し同じ道を歩み始めるかもしれない。

だが、それはまた違ったものになるだろう。

一つの時代が終わったのだ。

彼らはやり切った

俺たちも巣立ちの時期だ。

 

 

彼らに最大限のリスペクトと感謝を。

10/29

他人が嫌いだ。

カフェで隣に座る人。ネットに流れてくる文字だけの人。すれ違う人。みんな嫌いだ。

それでも、自分とある程度関わりがある人のことは好きだと思い込んでいたが、最近全員がうっすら嫌いだ。

周りからすれば俺が死ねば解決する話だろうが、俺の人生は俺だけのもので、俺は死ぬのが怖いので、みんなに死んでいただきたい。知り合いは一言遺言を遺して。

本当はこんなことすら望んでいないことも分かっている。

人間関係という名の柵があまりにも、面倒で億劫なだけなのだ。

頼むから一人にしてくれ。

そうしてやっていくしかない。

バルザックは「孤独はいいものだということを、我々は認めざるを得ない。けれどもまた孤独はいいものだと話し合うことのできる相手を持つことは一つの喜びである。」と。

俺はその相手を見つけられるだろうか。

結局他人を求めてないか?

もう考えるのを止める。

本⑥

最近悲しいことに元気なため、少し。

 

1冊目ジュリアン・バーンズ『終わりの感覚』

ずっと読みたいと思っていたが、ブックオフでたまたま見かけたので買って読んだ。ある種ミステリー的ともいえる終わり方だろうか。ネットで感想を見ていると、主人公の浮薄さや成長していないことなどを指摘するものが散見されたが、私はそんなに引っかからなかった。人間とはそういうものだ、と思うからだ。文章の美しさや節々の心に刺さるセンテンスはとても良いと思った。

 

2冊目ポール・オースター『ガラスの街』

今更感があるが、『幽霊たち』だけ読んでいたので未読だった。『消しゴム』『燃えつきた地図』のように”都市”という巨大すぎる存在に呑まれた推理小説は、とても面白いし、独特の恐ろしさがある。一見秩序だって見える都市には、今を生きる多くの生とこれまでの数えきれない死でなりたった混沌だ。だから私は都市が嫌いだ。これらの小説に面白さを感じるのは、共感もあるのかもしれない。

 

3冊目米澤穂信さよなら妖精

私は米澤穂信があんまりハマらない。上手だし綺麗な作家だと思うのだが、自分が本へ求めるものとの乖離がある。現実的なものを極力みたくなくてミステリーなどを読んでいるのに「日常の謎」を提示されるとグッと現状へ引き戻されてしまう。ただ米澤好きの人と話していて、初期の米澤作品はありきたりな青春へのアンチテーゼだとか、手の届かないところへの焦燥と虚しさなどを魅力として言われて、そういった読み方もあるのか、と驚くとともに、苦手だからと浅い読み方をしていたことを反省した。

 

4冊目ジェフ・ニコルソン『装飾庭園殺人事件』

衒学的側面・サスペンス的側面・メタ的側面がうまい具合に合わさっていると思う。退屈な部分や納得のいかない部分がないわけではないが、アンチミステリ的な試みはおおむね成功しているし、Knotのダブルミーニングは面白いと思った。

 

5冊目アントニオ・タブッキ『インド夜想曲

ラストの仕掛けの幻惑感、文章全体が醸し出すインドという特殊空間との幻想と調和がすごく素敵だと思った。どことなく村上春樹感のある会話のテンポや描写も良かった。サヨナキドリとのダブルミーニングは考察を見て初めて知ったが、そこも良かった。海外文学を読んでいてよくあることで、4冊目にも言えることだが、訳されたものを読んでいるがゆえに原文の言葉遊びやそこに込められたニュアンスを100パーセント感受できないのは残念に思う。

本⑤

しばらく更新してなかったので、手短に

 

1冊目 阿津川辰海『蒼海館の殺人』

順当に面白かった。このシリーズは、あんまり特殊舞台設定ものの作品という感じがしない。最近は異能力や非科学も主流になってきているからだ。同作者も『名探偵は嘘をつかない』で転生使ってるし。この作品に関して言えば、色んな作品に影響を受けているし、それぞれへのリスペクトも感じられたような作品だった。でも、この作者ならさらにもう一歩いけると思うので、3作目も早く読みたい。

 

2冊目 佐藤友哉エナメルを塗った魂の比重

鏡家サーガの2作目。まずタイトルが最高。内容も、相変わらずぶっ飛んでいて良かった。時代柄と言えばそれまでだが、こういう作品こそ最近は見ない。特殊設定の中で真っ当に推理もいいが、日常生活の中で異常な推理をするような作品をもっと読みたい。まあ最後に関しては、何も言わないことにする。

 

3冊目 スティーブン・キングロールシャッハの鮫』

木原善彦『実験する小説たち』を読んでなかったら一生出会わなかったであろう作品。いろんな人に尋ねても誰も知らない。長いがすごく読みやすかった。目を見張るような展開やストーリーは、はっきりいって無いが、円城塔『文字渦』のような遊び心や、ディクタフォンを使った概念的ループなどワンポイントのアイデアはとても面白いものがいくつもあった。

 

4冊目 デニス・ホイートリー『マイアミ沖殺人事件』

あんまり期待してなかったけど、結構面白かった。写真が見辛いので結末に完全に納得はできないけど、驚きもあるし、新しさもあった。今回文庫版で読んだが、本当は単行本で読んだほうがよりリアルらしいので、そっちでも見てみたい。

 

5冊目 カート・ヴォネガット・ジュニアスローターハウス5

面白すぎた。発想、文体、エピソードの全てがとても良かった。もちろん大筋の世界大戦の話、そこからの厭戦的で退廃的な思想と異世界と異能力と異常な死生観がすべてバランスよく書かれているし、合間で挟まれるキルゴア・トラウトの小説のあらすじなどもどれも読みたくなるような話ばかり。ニヒリスティックでブラックで限りなくポストモダンチックな作品がドンピシャに自分にはまった。読めてよかった。

7/19

階段の踊り場で蛾が死んでいた。

授業終わりの学生たちは、その部分を避けていく。

それを見て、意外と下を向いて歩く人が多いのだと思って嬉しくなった。

夜、光に群がる蛾は、真昼間の中で何を思って死んだのだろうか。

それを美しいと思うほど、うぬぼれてはいないつもりでいる。